ツッコミやすかったおすすめ映画

「スケアリーストーリーズ 怖い本」ツッコミレビュー・最後のツッコミのための映画

2020-03-175~7点,ホラー2020

https://scarystories.jp/

日本公開日: 2020年2月28日
監督: アンドレ・ウーヴレダル
脚本 : ダン・ヘイグマン
  ケヴィン・ヘイグマン
   ギレルモ・デル・トロ

すこ度(評価)

7/10

-ねっとりとした不気味さがあるクリーチャーが良し-

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あらすじ

「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロが企画・製作を手がけ、恐ろしい内容や挿絵のために全米で学校図書館に置くことに対する論争が巻き起こった児童書シリーズを映画化。ハロウィンの夜、町外れにある屋敷に忍び込んだ子どもたちが一冊の本を見つける。その本には数々の恐ろしい話がつづられており、本を持ち帰った次の日から、子どもがひとりまたひとりと消えていく。さらに、その「怖い本」には、毎夜ひとりでに新たな物語が追加されていき……。原作は1981年に第1作が発表されたアルビン・シュワルツによるベストセラー児童書 「スケアリーストーリーズ 怖い本」 シリーズ。「ジェーン・ドウの解剖」「トロール・ハンター」のアンドレ・ウーブレダル監督がメガホンをとった。

https://eiga.com/movie/91680/

ネタバレなしレビュー

児童ホラー文学を元に映画化した作品で、いわゆる伝聞系のオムニバスストーリーを取り入れた映画です。
原作は『誰かが墓地からやってくる』という題名で日本でも翻訳版が読めるようです。各地のこわいお話をあつめた原作ということで「遠野物語」のホラー版みたいなものでしょうか。
日本人には馴染みないですが海外の人たちには有名なクリーチャーがでてきます。

ギレルモ・デル・トロが関わっている事がフィーチャーされてますが、監督は「ジェーン・ドウの解剖」の アンドレ・ウーヴレダル!
これだけでホラー部分の質は保証されているようなもので、この監督がとった「トロール・ハンター」のようなおもしろいのに真面目な雰囲気がある両面性のある魅力が今作でも監督の能力は発揮されているようで楽しめました。

児童文学原作なので死ぬほど怖いとか絶望以外ないホラー映画タイプではなく、しっかり攻略法を探して勇気を出して解決していくという王道系のホラーです。
グロテスクな殺し方はなくどちらかというとファンタジックで基本的にはファミリー向けなので怖がりでもみれるとは思うのですが、襲ってくるおばけがなまら怖い
造形も怖いしやってくることも凄く薄気味悪いし、暗い気持ちになる感じ
痛そう!とかではないものの襲われている最中が怖さのピークというか、捕まった後はゆっくり不気味にやられます。

そういった意味ではホラーに慣れている人で、刺激的な映像じゃなきゃホラーじゃないぜ!というホラーバカでもクリーチャー部分で楽しめるはず。パンズ・ラビリンスとかそういう得体のしれない相手に追われて何か得体のしれないことをされる恐怖、というのが王道ストーリーといい塩梅になっていて物足りなさはありません。
グロシーンとかはないですが恐怖シーンがゾッとします。
もっとも小さい子供が見たらトラウマになるであろうレベルの不気味さはあるので、ホラーを見るという意気込みは必要。

強いて言うならストーリーがありがち過ぎるというか、呪われちゃったから原因を調べて現場に行こう!と何のひねりもない王道すぎるがゆえの入り込む感覚までは持てませんでした。
しかしホラー部分はかなりレベルの高い恐怖指数の上昇が期待できるのでこの点数にしました。
特にPV後半に出てくるペール・レディというクリーチャーの造形は脳裏にこびりつきます
「不安の種」とかの雰囲気が好きな人に強くおすすめします。

ただあんまり緊張感がないというか襲われているシーンのひりひり感がやや物足りなく、頑張ったら逃げれそうじゃね?というシーンが多かったのと、ストーリー進行と物語の締め方が雑だったのでこの点数にしました。

ネタバレありストーリー&ツッコミ

主要人物

キャストこんな人
ステラ・ニコルズ: 
ゾーイ・マーガレット・コレッティ
主人公・本を盗み事件を起こした張本人
レイモン・モラレス: 
マイケル・ガーザ
主人公といい感じに・盗賊スキル持ち
オーガスト・ヒルデブラント(オーギー):
 ガブリエル・ラッシュ
ノッポ枠・チャックの相棒
チャック・スタインバーグ: 
オースティン・ザジュール
おもしろ枠・うんこ投擲
ルース・スタインバーグ: 
ナタリー・ガンツホーン
チャックの姉

大まかなストーリー

本を盗む

主人公のステラはホラーが好きな小説家を目指す女の子。仲良しのオジーとチャックとともにハロウィンの街に繰り出します。
チャックはハロウィンの準備にトイレからうんこを袋につめて、いたずらの準備をします

なんだそれ。

冒頭から強烈なうんこハンターという個性を発揮するチャックですが、どうやらトミーというヤンキーにいつもの仕返しをするために準備しているようです。
このトミーがなかなかのクソガキでいかにもなアメリカのDQN。畑にあるハロルドというカカシをバットで殴ったり少々暴力的。

そしてハロウィンの最中トミー御一行が車でチャックの持っている袋(いつもひったくるらしい)をかっさらいます。策士のチャックはこの袋にうんこを詰めていてわざと盗ませたんですね。
ブチギレトミーと同じ車に何故かいるチャックの姉のルーシーもびっくり!デートしてたんだってさ!
ダメ押しに火をつけた布を投げ込みます。
これはどう考えてもやりすぎ。

追いかけられて逃げた先に車乗ったまま映画みるやつ(名前忘れた)の会場で、レイモンというさすらいの旅人の車に乗車し事なきことを得ます。トミーも他の観客から注意され一旦引くことに。
なんだか仲良くなって地元で有名な、サラという女性が子供を殺したと恐れられている幽霊屋敷に肝試しに行きます。
この時レイモンが普通に鍵をピッキングしたり隠し部屋をみつけたり盗賊顔負けのスキルを発揮するもののあまり触れられない。

いろいろあって最終的に地下室でサラが書いたという、怖い物語がたくさん書かれた本を持って帰るのです。
そこから恐ろしい出来事が彼女らを襲うことに。

怖い話が書かれてそれが現実になっていくンゴ!!

本を持ち帰ったステラは早速読み始めるのですが白紙のページに現在進行系で血文字のストーリーが書き綴られてびっくり!ファンタジー映画なら魔法の世界に出発だ!となりますがこれはホラー映画なので当然ただの死刑宣告です。
「ハロルド」というタイトルで書かれていくその物語は、トミーがカカシのハロルドに襲われてカカシになっちゃった!という内容で身近な人間の名前がでてきてビビるステラ。

ビートたけし角度のハロルド

そのころもちろんクソガキトミーがハロルドに襲われてカカシに。恐ろしンゴねぇ…。
ここのシーンがとってもクールでハロルドがエイヤア!とトライデントみたいな耕作道具をトミーに突き刺すのですが、血がでずに傷口と口から藁がボワーっと生えてきてカカシに変化するのです。
安易なスプラッターではなく表現で魅せるホラーが良し。
次の日トミー行方不明、畑でトミーの服をきたカカシを見つけるステラ達。
これ書いてあるやつが現実になってね?とホラーの世界の認知し始めたところで、また新たなストーリーが。

迫真オギー

次のターゲットはオギーで、足の指たべたから探している男に襲われちゃう!という内容が。
現実にも同じことがおこりシチューに入っていた指(眼球とかも入ってた)を食べてしまう!
俺の指盗んだやつ誰?と誰も答えるはずのない質問をする男にベッドの下で思っくそ引きずられていき失踪
家の中で追い詰められていく密室シーンはやはり怖い。

「サラ 昔 なんで呪う」 Google検索

本燃やそうとしても燃やせないし駄目だこりゃ!ということでサラの過去を調べて呪いをなんとか解くという王道ストーリーへ。

なんで君トミーとデートしてたの?

いろいろ調べている時にチャックの姉のルースの物語が記されてしまいます。
ルースのホラーシーンが人によっては直視したくないタイプで、ほっぺのデキモノからクモの足が生えて次の瞬間ワサーっと…。具体的に描写すると気持ち悪いのでやめておきます。
なんとかステラ達は水をぶっかけて助けることができたもののルースはリタイア。

サラの過去を調べていくと病院に記録があるようなので訪問。
ガバガバな病院セキュリティをかいくぐりR.E.D(記録のある部屋の略称)ルームへ行きます。
向かう途中でチャックは「赤い部屋に行くと青白い女に襲われてヤバい」という夢をみたからREDだし行きたくねえ!と別行動します。
ステラ達はサラが身内に拷問されていたことを知りドン引き、子供ころしたやろ!と問い詰められていたのでした。そのときチャックの物語が本に記されてしまいます。

チャックの見せ場はこの映画最大のトラウマシーンであることは言うまでもないでしょう。
子供が立入禁止エリアにはいったと警報がならされ真っ赤な照明により、あたり一面赤い部屋になってしまいます。
焦るチャックに近づく人影が…。

赤い部屋は好きですかというワード思い出しました

こ、怖すぎるッピ!!!!

めっちゃゆっくりこちらに歩いてくる青白い女。
恐怖を煽るのが襲おうとする気配がないところ
ただただチャックにゆーっくり近づいてくるのです。急ぎもせず表情も変えず、ただ歩だけなのに怖い。
別の方向に逃げようとするチャックですがなんとワープしたかのように先から歩いてきます。
逃げても逃げてもしっかり距離は縮まっていき、ゆっくりと着実に追い詰められていくチャック・

四方をかこまれかなりの至近距離で抱きしめられるチャック、そのまま青白い女にとりこまれましたとさ…。とりこまれるってなに?って思った人もいるかもですが、読んで字の如く魔人ブウよろしくお腹から吸収されました

このあたりでホラー映画好きは察したんじゃないですか?
主人公がティーン・エイジャーで直接の殺される描写がなく、失踪していく感じ…、間違いなく呪い解いたら全員帰ってくるやつですよね!!安心しよう。

サラに直接会いにいって呪いを説こう!

首取れてもくっつきますから!!残念ッ!

色々あって警察の牢屋に入れられたステラとレイモン
そこでレイモンのストーリーが書かれます。
ジャグリーマンとかいう男がなにやら襲ってくるようで…。
このクリーチャーが道化のバギーみたいなやつでバラバラになってもくっつく不死身の男なんですね。
ヌチャァと肉厚感のある音で動くのでまあ気持ちの悪いこと…。
見張ってた警官が首を折られるハプニングはあったもののなんとか脱出。
レイモンがジャグリーマンの相手をしてる間にステラは元凶の家に行きサラを説得しに行きます。

ジャグリーマンのカースタントは果たして必要だったのか

冒頭の家に行ったステラがサラの記憶追体験したりやらでサラと直接対峙します。

お前疑われて傷ついてるの分かるけどお前のやってること身内の連中と同じやで?」
と説教するステラ。
サラの真実の物語を書いてあげるからという条件で呪いから開放。
ということで今回は説教して呪いを解かせるパターンでした。幽霊側に悲しい過去があると大体同情してからの説得ムーブで大体解決しますよね。さああとは失踪した仲間たちが帰ってきてEDだ!ほら!どうした!帰って来るんでしょ?笑 ハハハ!

ステラ「失踪したオジーとチャックは帰ってこなかった」

おま帰ってこないんか~い!このこの~!

でもこの本ならいつか呼び戻すこともできるはず…。私が書けばね…!
とステラの小説志望設定の伏線が回収されて終わりです。
ちなみに最後にステラと一緒にもったいぶったカメラワークで、ドン!と「実はルースもいるんだよ!」みたいな演出でルースと行動をともにするぞ!っと伝えてくれたのはいいのですが、正直ルースはモブキャラに近いんで別にどうでもいいです…となりました。

感想・考察

考察

トミーみたいなのが好きなルース系の女性は自称サバサバ系女子。

感想

ルースだけなぜ普通に助かったのかイマイチわからない。
正直続編とかはいらないかな…というのが正直なところ。

あとなによりペールレディの怖さがとても光ってました。

※以下青白い女のアップ注意

あびゃあああああああああ
と現実で合うと発狂してしまうぐらい不気味な青白い女。
このキャラクターの恐ろしいところは何を考えてるかわからないし、なにをされるかも全くわからないところにあると思います。

どこか既視感あるんですけどネットの見ると死ぬみたいな画像が流行った時にこんな感じなのをみたような気がします。

映画の総評ですが全体的に子供の頃に体験したような不気味な恐怖が味わえて楽しかったです。
ただキャラクターに魅力がそこまでないと言うか、退場までに感情移入できなかったのでそこまで高評価まではつけれませんでした。
でもとりあえず出てくるクリーチャーは個人的にグッときたので、しばらくは思い出してしまういい映画でした。

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5~7点,ホラー2020

Posted by muvikomi