ツッコミやすかったおすすめ映画

「IT/イット THE END」ツッコミレビュー・ひろゆきの力を借りれば秒殺だった

2020-04-025~7点,ホラー2019

IT/イット THE END

日本公開日: 2019年11月1日
監督: アンディ・ムスキエティ

すこ度(評価)

7/10

-映像クオリティが高くキャストの演技も秀逸-

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あらすじ

スティーブン・キングの小説「IT」を映画化し、世界各国で大ヒットを飛ばしたホラー「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」の続編にして完結編。前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び「それ」と対峙するさまを描く。小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが……。大人になったルーザーズ・クラブの面々を演じるのは、ビル役のジェームズ・マカボイ、ベバリー役のジェシカ・チェステインら。監督は、前作から引き続きアンディ・ムスキエティが務めた。脚本も、人気ホラー「死霊館」シリーズも手がけるゲイリー・ドーベルマンが続投。

https://eiga.com/movie/88423/

ネタバレなしレビュー

hiroyuki
ひろゆきなら速攻勝てた説

全世界の人にピエロを恐怖の対象として刻み込んだ1990年の映画「IT」のリメイク作品のパート2です。
今回は前作の少年たちが大人になって再び惨劇が起きた街に戻ってくる、という設定なので前作の視聴を推奨します。ただ前作は正直微妙だった…。

皆大好きスティーブン・キング原作ということである程度のクオリティがあるので安心して見れると思います。
今作の主役達は大人の俳優陣で一流と呼ばれる人たちが演じており、個人的には前作より映画の世界にのめり込む事ができました。
子供時代の恐怖と大人時代の恐怖は描かれ方が違うようで、今回は各自の昔のトラウマ等を克服してペニーワイズ(ピエロ)に打ち勝とうというストーリーです。
精神的な成長を主軸にしているので終盤含め正直ファンタジーっぽいストーリーの運び方。

ホラーシーンは安定して怖い場面が多く特におばあさんの家を訪ねるシーンには久しぶりに心臓がドキドキしました。
スティーブン・キングにありがちな物語の終盤が割とゴリ押しな展開はあるものの、ホラー映画としてとりあえずおすすめしていい程度にはまとまっています。
主人公達のトラウマを刺激する形での驚かしシーンなのでホラー好きが求めていた不気味な演出が光ります。
感想を見るとがっかりしたみたいな人もいますが、キング作品ってこんな感じじゃね?と。

とはいえキングお得意の謎の強引な解決策ということもあり、スッキリ最後までホラーとしてたのしめるかと言われると疑問符がついてしまうのでこの点数にしました。
ひろゆきなら子供時代でペニワイ消滅させてたんだろうなと思います。

ネタバレありストーリー&ツッコミ

It Chapter Two
http://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie/caststaff.html

主要人物

キャストこんな人
ビル・デンブロウ – 
ジェームズ・マカヴォイ
メインの主人公・弟がピエロに抹殺済枠
ベバリー・マーシュ –
 ジェシカ・チャステイン
ヒロイン・モテモテ枠
ベン・ハンスコム – 
ジェイ・ライアン
イケメンになりすぎ枠
リッチー・トージア –
 ビル・ヘイダー
お調子者枠
マイク・ハンロン –
 イザイア・ムスタファ
ジモティー枠
エディ・カスプブラク –
 ジェームズ・ランソン
いいやつ枠
スタンリー・ユリス – 
アンディ・ビーン
お風呂枠

大まかなストーリー

地元で同窓会をしよう!

It Chapter Two
風船買い占めました

物語はゲイのカップルの片割れがペニーワイズに殺されることから始まります。
前作のルーザーズクラブの主人公達は大人になり社会の喧騒にまぎれながら日々暮らしていました。
ペニーワイズを監視していたマイクは生粋のジモティー(地元から唯一でなかった)。
ペニーワイズは27年周期で帰ってくるようで、 彼は冒頭の事件でペニーワイズが帰ってきたと確信しました。ペニーワイズ律儀すぎない?
そこで各地に散らばっているメンバーに電話をかけていきます。
ちなみに冒頭で子供時代のガキ大将のヘンリーがペニワイのちからを借りて精神病棟から脱走しています。

ただ電話をかけられても最初は何のことか思い出せないメンバー達、話してるうちに悪しき思い出が蘇りとっても気落ちしたり体調を悪くしたりしてしまいます。
実は地元から離れれば離れるほど忘却する現象が起こっていたようで、近づけば近づくほど思い出していくのでした。
なんやかんやで皆約束を思い出し地元に集まることにします。

集まった場所は中華料理屋。最初はやや壁を感じていたもののすぐに打ち解けバカ騒ぎしています。
ただスタンリーだけは来ず皆残念。
そしてフォーチュンクッキーを食べることに。フォーチュンクッキーとはアメリカの中華料理店でクッキーの中に運勢が書かれた紙を入れたもので、なにやらクッキーを開けた紙が文章となっているよう。
文章はスタンリーに関わる事で気味悪がるメンバー。

するとフォーチュンクッキーの中から様々なクリーチャーが…。
赤ちゃんっぽいものや目玉が這い出したりとグロテスクなシーンが楽しめます。
恋してる場合じゃねえぜ!!
気持ち悪さで言うと「バロット(※リンク先閲覧注意)」のようななまなましい生物です。
結局幻覚でああこりゃペニーワイズに一本とられましたなあ!と過去の恐怖を思い出していく面々。

スタンリーのことが心配になり電話をかけてみると、なんとマイクからの電話の後に浴槽で自殺していたのです!ヒェ~。それを聞いて、かえる!とダダをこね始める皆さん。
実はビバリーはスタンリーの死をあらかじめ知ってたようで、ペニワイをなんとかしないと皆死ぬという未来を話します。でもされは怖いのでNG。
マイクはビルだけとりあえず説得することに。
今までの研究成果からペニーワイズは悪魔的な存在で太古から人間達を襲っていたようだ!
マイクはペニーワイズを封印する知識ゲットしたぜ!と息巻くものの半信半疑のビル。

It Chapter Two
ペニワイのむかしのすがた

謎の三角形のオカルトグッズを見るビル、するとペニーワイズの成り立ち的な記憶の追体験をしてしまい信じざるを得なくなってしまいます。太古に宇宙から来て本体の光が色んな生物を乗っとって生きながらえたのがペニワイだそう。
三角形はツボのようになっているのでそこにペニワイの本体入れて封印したろ!
ということのようです。
昔の記憶が必要なようで、とりあえずメンバー説得してそれぞれの思い出の場所をたどっていくことになります。胸アツ。

ペニーワイズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

してそれぞれの見せ場が順繰りにやってくるのですが、その間もペニワイは少女食べたり少年をビルの目の前で殺したりとやりたい放題するのです。あと精神病院から脱走していたヘンリーにも襲われたりしますがルーザーズクラブがサクッと逆に抹殺してます。
それぞれの描写が長すぎるのでトラウマシーンを軽く紹介。

おすすめはビバリーちゃん!
個人的この映画屈指のホラーシーンで一番記憶に残ってます。
昔住んでたアパートに向かったところ別人の老婆が住んでおり、「貴方の父親は亡くなった、お茶でもどう?」とフレンドリーに接してくるのですがここの緊張感ったらないぜ!
話してるうちに明らかに言動がやばくなるんですが、飾ってある写真をみると老婆の子供時代の父親が写っています。それがなんとペニーワイズだったのさ

It Chapter Two
動きがめちゃこわ

この時の危険が迫ってくる演出は一流というかさっきまで安全だと思っていた相手が襲ってくる、というSFモンスターホラーの怖さを感じれてよかったです。
老婆が豹変しておそって来るんですが、普通に脱出!この時ペニワイが普通の顔からやばい顔にメイクしていくシーンも秀逸でした。

It Chapter Two
狂っていく感じが顔に現れていてこわこわ

次はリッチーのシーン
木こりに襲われます。以上!

It Chapter Two
杉の木を切って花粉をなくしてください

ちなみにこの木こりは「ポール・バニヤン」というアメリカでは超有名な、昔の森を切り開いて開拓したと言われるキャラです。桃太郎的な。
中学生が考えたようなキャラ設定なので興味ある人はウィキみてね。

It Chapter Two
スティーブン・キング(原作者)登場

ビルは昔乗っていた自転車をみつけ店から買い取るのですが、この時の店員がなんとスティーブン・キング!原作者が登場する映画は大体名作説ある。
自転車でのウィニングランを楽しんでいたところ、前作でペニワイに殺された弟の幻覚をみます。その時居合わせた弟ぐらいの子供と知り合い「お前危ないから街からでろ!」と完全近所のやべーおじさんと化した彼の言葉は届かず、後でこの子供は食べられてしまいました。もっと融通きかせて嘘つこうよそこは!

ベンは学校で頭の部分だけ火拳のエースになったビバリー(ペニーワイズ)に襲われたことを思い出しました。
エディは薬局で母親の幻覚を見、苦手な感染症を撒き散らすというトラウマイメージによりなんやかんや黒いゲロまみれになります。他のメンバーは幻覚なのにエディだけ何故かゲロが普通にかかったままなんですよね。不憫!

ペニーワイズと戦おう!

過去を乗り越えることができたメンバーはペニワイの本拠地へ乗り込みます。速攻分断されるメンバー。
ここでまあいろいろ襲われるわけですが、衝撃的な映像が脳裏に焼き付きます。
ビル達は冷蔵庫からでてきたスタンリーの生首に襲われるんです。

It Chapter Two
いい笑顔

ホラー好きならにやりとするこの頭から蜘蛛の足みたいなのが生えるクリーチャー!
これは間違いなく「遊星からの物体X」ですよね。趣味がいい悪趣味ですなぁ!

ほかにもビバリーが老婆に襲われたりしますがとりあえず目的地の最深部へ到着。
各々の思い出のものをツボに入れてもやし儀式を始めます。この儀式がダサいのなんのって…だがそこがいい!
くっそ雑な呪文で同じ言葉を繰り返すメンバー達。するとペニワイの本体の光がツボに巻き込まれて…
よっしゃ!IT第2部完!!と勝利を確信したところなんとペニワイが復活

実はマイクはこの儀式の結末を隠していたようで「実はこの儀式失敗して部族滅んでたらしいわw」と、まさかのカミングアウト。

先に言えや

と謎の自殺ムーブを起こしたマイクに切れるメンバー。
「信仰心たりねェんだわ、だから負けるンだわ」と意味不明な言い草で逆ギレするマイクの心の弱さを確認したところでペニワイの舐めプ逆襲タイムが始まるのだった。

結末「お前怖くねえし?はい論破」→ 死亡

またもや分断されたメンバー。
ここでリッチーとエディが前作でも遭遇した3つの扉に再び出会います
このシーンは大変コミカルで「怖くない」「怖い」「めっちゃ怖い」と3つの扉を選ぶのですが当然どれもヤバい。

It Chapter Two
せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ

前作では扉の中で上半身だけの女性のお化けがいましたが今作ではそのお化けの下半身が出演していて、こういう繋がりがあるのってグッときますよね。

ビル、ベバリー、ベンにもトラウマ攻撃をしますが普通に克服されます。
そして再び全員集合で戦うことに。

It Chapter Two
ラスボス

もちろん正攻法で戦っても勝てるはずはなく戦いの中でリッチーを救うためエディが犠牲になります
エディの死の直前の言葉でマイクはペニワイが言葉に弱い、こちらの信じる力を吸収してるならそれが弱点では?と当たりをつけます
そこからひたすら「なんだろう、ピエロってダサいよね」とか「貴方が強いってそれ貴方の感想ですよね?」とか言葉の暴力によりペニワイをなんと無力化

こ、こいつら戦いの中で論破力が成長してやがるッ…!

と驚かざるを得ないぐらいの舌技を披露し追い詰めて行きます。
最終的に画像のレベルまで弱体化させそのまま心臓を抜き取り捻り潰すという、非常に口の悪いゾルディック家みたいな感じで倒すことが出来たのでした。

その後皆で水浴びして終了。
このとき前作のビルが悲しんで皆が慰めてるシーンの対比として、リッチーを皆が慰めている構図になっているようで感動しました。

ひろゆきも今でこそ論破王と呼ばれていますが、彼もまた自分を信じ疑わなかったこそあの地位にたどり着いたのです。言葉で圧しているのではなく、ただ自分を信じた結果の言葉なのである。

「なんだろう、嘘つくのやめてもらっていいですか?」

僕たちにはこの言葉を忘れずに胸に刻み込んで生きていくのだ。そうルーザーズクラブの皆のように困難を乗り越えて自信を持って…。fine

感想・考察

ビバリーと老婆のシーンで急に暑くなったり、ハエが窓に集っていた演出が老婆は死人でありここは地獄に近いという演出が込められていてそういう何気ない情報の置き方を発見すると楽しめます。
ペニワイが襲っている中で老婆・木こりなど様々なモンスターをぶつけていましたけど、どれもしっかり斜視になっていたのが細かいですよね。

今回は全体的にSFホラー的な演出が多かったように思えます。ペニーワイズの本体自体が宇宙からきた寄生生物という真相に絡めた理由でしょうか。
普通のホラーの驚かし方もありましたが、どちらかというと宇宙船で遭遇しそうなシーンが多くありませんでしたか?

ただ物語の締めがちょっと微妙というか、そんな勢いで倒せるならペニワイのカリスマ的恐怖が薄れるよね…と。
封印の話をしてるくだりで言葉に影響される的な理由付けみたいなものはありましたが、リアリティがなさすぎるというかもっと言葉による仕掛けで何がどう本体に影響していくのか?といった明確な過程がほしかったです。
各々の想像を糧にするという設定は分かるのですが、生命体的な扱いをしてるのでもうちょっとなにか欲しかった感じ。


でもまあスティーブン・キングだからいいか

ちなみに豹変した老婆役のハビエル・ボテットは数々のホラー映画でモンスターを演じており、「MAMA」とか古いものだと「REC」とかに出演しています。もちろんどれも恐ろしい動きで恐怖を煽ってくるのでぜひ見てみよう!

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5~7点,ホラー2019

Posted by muvikomi