ツッコミやすかったおすすめ映画

「チャイルド・プレイ」ツッコミレビュー・Hey チャッキー!あいつ処刑して!

2020-03-175~7点,ホラー,スプラッター2019

childplay2019

日本公開日: 2019年7月19日
監督: ラース・クレヴバーグ

すこ度(評価)

5/10

-往年の名作ホラーが現代にリメイク…だけどなんか違う感-

皆大好き殺人サイコ人形チャッキーが現代に蘇った!

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あらすじ

https://www.youtube.com/watch?v=3ScNPERRrX0

かわいらしい見た目とは裏腹に残忍な殺人を繰り返す恐怖の人形チャッキーを描き、1988年の第1作以降、計7作品が製作されてきた人気ホラーシリーズ「チャイルド・プレイ」をリブート。引越し先で友達のいない少年アンディは、誕生日に母親から人形をプレゼントされる。その人形には、音声認識センサーや高解像度画像認識機能などが備えられ、スマートフォンアプリと連携して操作も可能という、最先端の技術が盛り込まれていた。人形をチャッキーと名づけて一緒に暮らし始めたアンディだったが、次第に周辺で異変が起こり始めて……。チャッキーの声を、「スター・ウォーズ」のルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルが担当した。大ヒットホラー「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」を手がけたプロデューサーのセス・グラハム=スミスとデビッド・カッツェンバーグが製作。

https://eiga.com/movie/90951/

ネタバレなしレビュー

1990年ごろに一世を風靡した「チャイルド・プレイ」のリメイク作品です。
当時の設定では人形に殺人鬼の魂が入るというオカルト的な要素のある作品でしたが、今回はなんと純正の機械なんです。
AIを搭載した人形が暴走するというなんともありがちな設定のSFホラーで、危険状態の時は目が赤くなるというどこかで見たような既視感(デデンデンデデン)が…。

もちろんチャッキーの猟奇的な殺人方法は受け継がれており、これでもかと残虐な演出をしてくれます。
現代が舞台ということもあって生活に浸透しつつあるスマートホームを駆使した処刑が見れるので、物理でとりあえず責めたり超常現象で責めるスプラッターホラーに飽きてる人も楽しめます。
前作までは割と感情豊かなチャッキーですが、今回のチャッキーは機械ということもあって割と無機質でもはや別のジャンルのホラーになってると思います。

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でも無機質な感情だからこそ何をしでかすか分からない不気味さを採用したことによって、続編でマンネリ化しすぎてコメディっぽくなってしまった「チャイルド・プレイ」を一新させたのは素晴らしいんじゃないかと。
狂った人間の常識と狂った機械の常識、どちらも別のベクトルの嫌らしさがあると思うので正直好みが分かれるとは思います

こんなにちっこいのに次々と大人が殺されていくという子供視点の絶望感はかなりうまく表現されており、リメイク前同様に周りに信じてもらえない主人公たちだけが危険を感じる前半はとってもスリリング。
後半からはすべてを巻き込んで追い詰められていくので最初から最後までスッキリして見やすい映画でした。

個人的に残念なのは元々人形自体がAI搭載で自立移動・思考もある程度してしまうという設定のせいか、人形がそこにいるはずないのに…!というようなテンプレ演出をされてもそこまでびっくりしなかったり、結局ハード部分壊せば終わりでしょ?という個人的にホラー映画に必要な終わりの見えない恐怖が感じられなかったのでこの点数にしました。

ホラー映画苦手な人でも普通に怖がらずに見れる映画なので入門的に、普段見ない人にもおすすめです。
しょうしょうグロシーンはあるので注意。

ネタバレありストーリー&ツッコミ

主要人物

キャストこんな人
アンディ・バークレー
– ガブリエル・ベイトマン
主人公・
ホラー主人公にありがちなクソムーブがなく優秀
カレン・バークレー
オーブリー・プラザ
主人公母・彼氏がクソで子供と距離を感じることに
マイク・ノリス刑事
– ブライアン・タイリー・ヘンリー
同じアパートの刑事・いい人お助け枠
チャッキーの声
– マーク・ハミル
スターウォーズのルーク役の人がアフレコ

大まかなストーリー

チャッキーとの出会い

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AI人形の「バディ」はその名の通り、家中のことを操作してくれたり子供の遊び相手になってくれる超高性能の人気商品。
その制作工場で従業員が、あるバディ人形のセーフティーをこれでもかと解除し投身自殺
これはSEが時限式自爆プログラム組んでブラック企業を去る例のアレですね!

アンディは多感な年頃のキッズ。 シングルマザーの母親の彼氏が嫌なやつで疎外感があるのさ。
同じアパートに住むマイク刑事と仲良くなったりいろいろあった。

母カレンが廃棄処分になりそうなこの人形をなんとかゲット。
なんやかんやで主人公アンディが手にすることに。新機種ではなく古い型の人形ということでアンディおこ。
怒ってもしかたないので、とりあえず機能を試すも命令に従わないしどこか壊れているように見える。

名付けしようとするも自ら「チャッキーと呼んで」と譲らないこと山のごとし。仕方ないのでチャッキーとして進行を深めていくことに。
なんやねんこいつ…とあからさまに不信感を向けていたものの、母の恋人(嫌なやつ)をディスったりいたずらしたりで友達のいないアンディはチャッキーに友情を感じるように。

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ある日アンディが飼い猫に引っかかれる様子を見ていたチャッキーはなんと飼い猫の首をしめ殺そうとしているではありませんか!どうやらアンディに危害を加えたための行動。
ここからチャッキーの異常性が露見していくわけです。

チャッキー、マナンダ、コロスコト、オボエタ

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アパートで声をかけられ友達が二人できたアンディ。
その友達+チャッキーでスプラッター映画を見ている時、映画の中で殺人シーンが。
それを爆笑しながら見る三人。チープさとか非現実に笑ってるんだろうけどなかなか狂気。
それをみたチャッキーは「何かが死ぬのっておもしろいんだ!」とベッタベタな殺戮マシーンの思考になり、包丁で友達を襲おうととするもアンディにキレられる。凹むチャッキー。

改心したチャッキーは数日後こっそり飼い猫をスマートに殺していました。

おま…なにもわかっておまへんがな!!!

この辺からチャッキーやばくね?とアンディは思うもののとりあえず母親には黙っていく方針のようです。

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そしてある日母親の恋人にボロクソに言われてキレたアンディは死んじゃえばいいのに…と呟くと、赤い目を光らせるチャッキー。
僕らの期待通りチャッキーが恋人の元に出勤!!実は恋人は妻帯者で子持ちでした!!ゴミだな!
ターミネーターと化したチャッキーは工作機で顔の皮を剥がしたあとナイフで滅多刺しにするという、謎テクニックで恋人を処刑します。

この事件の担当になったマイク刑事はアンディ達に事件を知らせる。
そしてアンディが朝起きると、クリスマスプレゼント並みの自然さで机に恋人の顔の皮をつけた丸い物体が!!
ふっつーに置いてあるのでアンディがただのデスマスク好きのサイコ趣味だったといえばそうなってしまうほどのナチュラル感でした。

OKチャッキー、その人処刑して

ということでもうてんやわんやなアンディは、チャッキーのコア(動力源)を破壊して捨て去る。
デスマスクも捨てようとそのへんにあったプレゼント箱にいれて持ち出そうとしたところ、母親にみつかり問い詰められた時に思わず「マイク刑事のお母さんにあげるのサ!」意味不明な嘘をつくアンディ
学校の友だちとかもっと逃げれる嘘あったろうよ…。

納得した母はじゃあ今行こ!とそのままデスマスクをマイク刑事のもとへ直配しにいくデスマスク配達人のアンディ。ここから数日デスマスクが一般の家に放置されるというなんとも恐ろしい状態に…。
結局回収出来たのでこっそいり捨てました。

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捨てられたチャッキーはアパートメンテの変態(アンディ母盗撮してる)おっさんに拾われ蘇生。
そのおっさんをもちろん処刑。
ここからハイテク殺人になりIoTを駆使し、足元に電動ノコギリフル回転・掴んでいる鉄の棒を高温で熱して落として切り刻むというジグソウ顔負けの試練を与えるチャッキー。命の重みがわかったかね?

チャッキーはアンディが自分を友達としてくれないなら、アンディの大切な人やアンディを嫌な気持ちにさせる人を殺して友達になろうとします

勢いに乗ったチャッキーは止まらず、自動運転の車にのったマイク母を車を操ることにより暴走させ処刑。
かなり近未来的なシーンでめちゃくちゃSFじみているのが面白いです。
安全であるはずの場所が棺桶に…。自動運転の弱点だぞ!!

聞いてるかイーロン・マスク?

マイク刑事の精神はボロボロになりつつも調査継続、家の近くで例のプレゼント箱に包まれたデスマスクをみつけアンディが犯人だと推察する。

アンディとチャッキーの結末

アンディは次に狙われるの母親じゃん?と考え母親の働くショップへ。
ちょうど次世代バディ人形の販売が始まるようでたくさんの人が。
アンディが母を探しているとマイク刑事がいきなり手錠をかけてきて、

ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛チ゛ャ゛ッ゛キ゛ー゛な゛ん゛だ゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛俺゛じ゛ゃ゛な゛い゛ん゛だ゛よ゛お゛
とかやり取りしていると

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バディ人形をかぶったスタッフがいきなり首をカッ切れられ大騒ぎになるショップ内。
もちろん現れたのは我らがチャッキー。
アレクサやグーグルが驚くぐらいのスマートアシスタントぶりをみせ、店内のドローンを操り始めます
ドローンには刃物がくくりつけられとてつもない機動性でたくさんの人をサクサクしていく機械達。アンディの友達を身を挺して助けたマイク刑事は出血してしまい死亡。

母を人質にとったチャッキーの罠にのり倉庫にいくアンディ。
そこで死闘を繰り広げるわけですが、やっぱり機械には勝てないや!と絶体絶命のアンディ。

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しかしアンディは機転を利かせ、「君は友達~」と歌います。つられて一緒に歌ってしまうチャッキー(そういうプログラムがある)。ここはアンディとチャッキーの友情を感じさせる場面なのですこし悲しい雰囲気になるんですよね。

悲しい雰囲気お構い無しでおもちゃでチャッキーを殴るアンディ。その心意気や良し。
かと思いきやまだまだ襲ってくるチャッキー。
あわやというところで実は生きていたマイク刑事の銃弾によりチャッキー致命的なダメージを負い、母親に頭を引っこ抜かれて完全に機能停止します。

マイク刑事タフすぎね?凄い血でてましたけど。ナイフよりもドンキよりもやっぱり銃は最高だぜェ!!!という結末でした。

EDではチャッキーを燃やしたけどバディの次世代機の目が赤く光り続編を示唆して終了。

感想・考察

考察

過酷な労働環境に対する近世の搾取社会の風刺っぽい映画に見えます。
あとは機械って怖いよね、でも人間がそういうの作り出してるんだから注意しなきゃね、みたいな。

チャッキーが自分のことをチャッキーと呼んでと言っていたのに特に劇中触れられず、実は殺人鬼チャッキーの思考データをAIモデルにしていたみたいな続編への布石になっているかもしれないのでちょっと気になりました。
モバイルデバイスやスマートホームなどによって、更に人間同士のコミュニケーションの低下が危惧されているようですが、そうして人間以外(今回は人形AI)に愛を求めた結果悲惨なことになりました。


愛をくれ!!(叫び)

感想

個人的には子供人形に凶悪殺人犯の魂というちぐはぐさがとても恐ろしく、作品の個性を引き出していたと思うので今作は少々期待はずれでした。
ただそれは「チャイルド・プレイ」という題名がついているからかもしれません。
この手の機械メインのSF暴走ホラーの中では適度な未来感と、日常、そしてホラー演出と高クオリティでとてもまとまった映画でした。

演出もしっかりホラーしてましたがどうしても近未来的な演出(ドローン・車・家電)が多くあくまで機械に襲われているという感じが拭えず、得体のしれないものに襲われている気がしませんでした。
チャッキー自身に関してもぶっちぎりで突き抜けたやべぇやつ、とまでは行かなく主人公のことを第一に考えたり、割と主人公もチャッキーに友情を感じてたりと正直スプラッターにしては生ぬるいんじゃないかと思いました。
どこか人情的な要素があり、やっぱり親子は愛し合いされだよな!みたいなはこの作品ではチープに見える。チャッキーちょっとかわいそうとまで思った。
最後まで友達になりたがるチャッキーは一途だった。

加えて個人的に人間の手によってセーフティを外されて人間を襲うパターンの映画としてスモール・ソルジャーズというクッソ懐かしい映画を思い出してしまい、常に緊張感のあるドキドキは感じれませんでした。

ホラー映画としてめちゃめちゃおもしろいかと言われるとそうでもなく、じゃあB級以下の駄作かと言われるとそれは違うと反論してしまうような。
なんというか本当に安定の見やすいホラー映画という感じでした。

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